ソシオメディア UX戦略フォーラム 2015 Spring – イノベーションのためのUXマネジメント

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2015年5月28日(木),ステーションコンファレンス万世橋(東京都千代田区)

本フォーラムは盛況のうちに終了いたしました。

企業環境のグローバル化による製品の低価格化とネットワーク環境の劇的な変化とによって、経営戦略の要が改善(インプルーブ)から革新(イノベーション) へとシフトし始めています。またこのイノベーションにおいては、従来の「技術探求型のイノベーション」に加えて「ユーザー起点型のイノベーション」が求められています。

企業経営者や事業リーダーには、ユーザーの視点からモノゴトを捉え直し、あらたな発想で製品とサービスとをつなぐことで今までにない付加価値を生み出す力 が必要になってきました。すなわち、「UX(User Experience : 利用者体験)」からの戦略が必要な時代を迎えているのです。「UX戦略」とは、企業戦略として顧客の経験価値を積極的にマネジメントすると同時に、企業戦略の中核にUXを捉えるための組織と活動を管理、運営、推進することをさしています。

2015年のキックオフとなる「ソシオメディア UX戦略フォーラム 2015 Spring」では、「イノベーションのためのUXマネジメント」をテーマに掲げ、UXをマネジメントの一環として推進することを強化し実証するための方法論から、その具体的な推進方法や波及効果にまで迫って参ります。組織でUXを導入することの意義とその具体的な方策を学ぶための絶好の機会となります。

当日は、2人のゲストとソシオメディア代表によって、「イノベーションのためのUXマネジメント」をテーマに4つの内容から展開いたします。

まず、ゲストの1人目である、株式会社スタイリッシュ・アイデアの新井宏征氏は、UXのアプローチをイノベーション実現のためのメソッドとして昇華し実例とともに実証している話題の書籍『成功するイノベーションは何が違うのか?』(翔泳社、2015年2月)に全面的に翻訳者として携わられました。当日は、「不確実な時代のイノベーションマネジメント – 顧客に受け入れられるイノベーションの起こし方 -」と題して、イノベーション実現メソッドの全容とイノベーションを起こすための方法について講演いただきます。

次に、ゲストの2人目である、株式会社電通の朝岡崇史氏は、UXのアプローチをブランド体験価値へと敷衍し、マーケティングのための革新的な考え方として著書『エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング』(ファーストプレス、2014年5月)にとりまとめています。当日は、「エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング – 顧客のブランド体験をマネジメントするマーケティングプロセス刷新 -」と題して、UXのマネジメント課題である、UXによる経済効果を可視化して PDCA サイクルを回すことや、組織内外のブランド活動に昇華させるための方法について、講演いただきます。

そして、ソシオメディア株式会社代表の篠原稔和より、まず本フォーラムのシリーズ構成の元にもなっている「UX戦略のフレームワーク」のご紹介の後、「UX戦略を実現するためのマネジメント」と題して、ゲストのお2人とのパネルディスカッションを行います。イノベーション実現メソッドとしてのUXの全容解明や、ブランド活動を推進するドライバーとしてのUXなど、具体的なUX戦略のマネジメント方法について皆さまとともに明らかにして参ります。

開催概要

日時

  • 2015年5月28日(木) 13時30分~17時45分(13時受付開始)

会場

ステーションコンファレンス万世橋(東京都千代田区神田須田町1-25、JR神田万世橋ビル4F)
https://www.tstc.jp/manseibashi/access.html

対象者

企業経営者、各種製品やサービス事業責任者およびマネージャ職の方、その他UXへの組織的な取り組みにご関心のある方。

定員

各日100名(定員に達し次第、締め切らせていただきます)

参加料

  • 15,000円(税込み)

参加申込/お支払い方法

「参加申し込み」ボタンを押して表示されるフォームに必要事項を記入してお申し込みください。
お支払いは、参加申し込みをいただいた方にお知らせする指定口座へお振込いただきます。
なお、当日会場でのお申し込み/お支払いは受け付けておりませんので、ご了承ください。

主催

ソシオメディア株式会社

メディア協賛

特別協賛

参加申し込み
お申し込みの受け付けは終了いたしました

タイムテーブル

2015年5月28日(木)

  • 13:00 開場
  • 13:30 – 13:40 主催者ご挨拶
  • 13:40 – 14:40:講演 1「不確実な時代のイノベーションマネジメント – 顧客に受け入れられるイノベーションの起こし方 – 」新井 宏征
    イノベーションという言葉が喧伝され、さまざまな手法を試して見るものの、一向に顧客には受け入れられない。そんな状況に陥っていないでしょうか?そういった場合、手法の選び方、使うタイミング、そして組織としてのマネジメントの課題が絡んでいるケースがほとんどです。本講演では、新刊『成功するイノベーションは何が違うのか?』で紹介されている「イノベーション実現メソッド」を紹介しながら、不確実な時代にイノベーションを起こす方法をご紹介していきます。
  • 14:50 – 15:50:講演 2「エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング – 顧客のブランド体験をマネジメントするマーケティングプロセス刷新 – 」朝岡 崇史
    モノやサービスの成熟化・同質化が進む中、ブランド差別化のドライバーとしてブランド体験価値が注目されています。本講演では、顧客のカスタマージャーニーを中核にPDCAサイクルを回したり、組織や階層の枠組みを超えて社員のインターなるブランディングの活動に昇華させたりするチャレンジにも光を当てていきます。
  • 16:05 – 16:20:講演 3「UX戦略のフレームワークのご紹介」篠原 稔和
    「UX戦略」とは、企業戦略として顧客の経験価値を積極的にマネジメントすると同時に、企業戦略の中核にUXを捉えるための組織と活動を管理、運営、推進すること、と定義しています。本講演では、今回のフォーラムテーマである「マネジメント」を始め、「メソッド」、「メトリクス」、「リーダーシップ」といった4つのテーマによるフレームワークについて解説いたします。
  • 16:20 – 17:40:パネルディスカッション「UX戦略を実現するためのマネジメント」新井 宏征 × 朝岡 崇史 × 篠原稔和
    Spring フォーラムの締めくくりとして、ゲストの新井 宏征氏と朝岡 崇史氏、そして、モデレータの篠原稔和との間で、「UX戦略を実現するためのマネジメント」についての議論を行います。「イノベーション実現メソッド」として実証された「UX」の現況やその有効性、「ブランド体験価値」をターゲットとした組織内外のブランド活動へと昇華するドライバーとしての「UX」の可能性、といったテーマを柱に、具体的なUX戦略のマネジメント方法について明らかにして参ります。
  • 17:45 終了

講師プロフィール

新井 宏征(あらい ひろゆき)

株式会社スタイリッシュ・アイデア 代表取締役
http://www.stylishidea.co.jp/

SAPジャパン、情報通信総合研究所を経て、現在はプロダクトマネジメントやシナリオプランニングの考え方を応用し、事業と組織の両面からクライアントの変革を支援するコンサルティング活動に従事。不確実な時代の中で、イノベーションを起こし続ける組織や人材を生み出すために必要な知識と知恵を伝えることを目的として、メールマガジンやブログ、セミナーなどで情報発信を続けている。

東京外国語大学大学院終了、Saïd Business School Oxford Scenarios Programme修了。訳書に『成功するイノベーションは何が違うのか?』、『プロダクトマネジャーの教科書』、『90日変革モデル』、『アップタイムマネジメント』(すべて翔泳社)、主な著書に『ビジネスフェーズに入ったコネクテッドホームの最新動向(仮題)』(インプレス)などがある。

朝岡 崇史(あさおか たかし)

株式会社電通 マーケティングソリューション局 局次長
http://dentsu-ho.com/people/54

クライアントの経営トップと向き合い、エクスペリエンスデザインの知見やアイデアの突破力を武器に事業やブランドのコンサルティングを提供するソリューション型サービスを実践。

2011年より日本マーケティング協会(JMA)マーケティングマスターコースマイスター。近著に『エクスペリエンス・ドリブン・マーケティング – ブランド体験価値からサービスデザインへ -』(ファーストブレス、2014年5月)がある。

篠原 稔和(しのはら としかず)

ソシオメディア株式会社 代表取締役
https://www.sociomedia.co.jp/

「User Experience Design Consulting」を標榜する、ソシオメディア株式会社の代表。自らも、企業組織やチームへのコンサルティング活動やITスタートアップでの経験を活 かして、UXやITとデザインに関わる包括的な専門性を用いながら、企業のイノベーションに向けたUX戦略コンサルティング活動に注力している。

NPO法人 人間中心設計推進機構の理事、UXPA Japan のプレジデントなどを歴任。最新の監訳書に『ユーザーエクスペリエンスの測定 – UXメトリクスの理論と実践 -』(東京電機大学出版局、2014年11月)がある。