コンテンツは見てもらえなければ意味がない[旭化成株式会社様]

2006年8月27日

旭化成株式会社は、繊維・石油化学から住宅・医薬/医療・エレクトロニクスまで、幅広い分野にわたって事業を展開している「旭化成グループ」の持株会社です。グループ全体の企業価値の向上を目指す運営体制のもとでは、どのようなサイト構築が望まれているのでしょうか。
今回は、総務部広報室の森山博之さんから、コーポレートサイトに不可欠な取り組み「CSR(企業の社会的責任)」とアクセシビリティとの関連性から、SimpleWeb(シンプルウェブ)導入に至った経緯や効果まで、お話をうかがっていきます。

CSR の観点からもアクセシビリティ向上は重要

人物写真
旭化成株式会社
総務部広報室
森山博之さん

ソシオメディア:
コーポレートサイトの制作・運営体制についてお聞かせください。

森山さん:
サイト全体のリニューアルなどの際にはデザイナーを増やしますが、通常時はサイトのコンテンツ制作から運営・管理まで、総務部広報室の私と、グループ企業のひとつである「旭化成ネットワークス」の担当者1人で行っています。サイトの主なコンテンツは、企業情報やIR情報です。特に最近では海外からの投資家が増加しているため、日本語版・英語版ニュースリリースの同時公開に注力しています。

ソシオメディア:
旭化成グループでは CSR(企業の社会的責任)の強化に積極的に取り組まれているとのことですが、ウェブアクセシビリティについてはどのようにお考えですか?

森山さん:
CSR の強化は、社会全体からの要請として社内でも積極的な活動に取り組んでいます。特にコーポレートサイトにおいて最も重要な点は、一般の方の「旭化成ってどんな会社なの?」という疑問にお答えするための情報をきちんと提供することにあるのではないでしょうか。
旭化成では、1995年頃からニュースリリースをウェブで公開するなど、積極的な情報の開示に努めてきた経緯がありますが、コンテンツはユーザーに見てもらえなければ存在していても意味がありませんから、蓄積した情報をきちんとすべてのユーザーに提供できるようにする=アクセシビリティを確保することは、 CSR の観点からも大きな課題ですね。アクセシビリティを向上させることで、「旭化成」ブランドの価値が向上するとともに、潜在的なお客様を増やすことで企業競争力の強化にもつながると考えています。

多くのアクセシビリティ支援ツールがかかえる問題点

ソシオメディア:
そうした取り組みの中で、アクセシビリティの向上が具体的な課題としてあがったのはいつごろのことでしたか?

森山さん:
やはり2004年6月の「ウェブコンテンツ JIS(JIS X8341-3:2004)」公開直後からですね。JIS では様々な指針が示されているものの、具体的にどこから取り組めばいいのかどうかも明確にできない状況でした。そうした中でアクセシビリティ支援ツールの導入を模索し、数社から声をかけていただいていたのですが、導入テストの段階で大きな壁にぶつかりました。
一般的なアクセシビリティ支援ツールは専用のクライアントソフトウェアが必要なものが多く、モニターテストをするためにはそれらをインストールしなければなりません。しかし、旭化成では社内で使用するブラウザーのバージョンなどが統一されているため、こうしたソフトウェアの導入に慎重にならざるをえないという事情があります。また、全社的にそうしたクライアントソフトを導入する場合には社内申請を行い、許可を得る必要が出てきます。社内の関係者に確認してもらうためだけに、アプリケーションをインストールしてもらわないといけないわけで、それだけでも大変な手間だったのです。したがって、「社内テストも手間が掛かって十分に行えないようなものを、ユーザーの方々に使っていただけるのだろうか?」という不安を常に感じていました。

「作る側」にもやさしい SimpleWeb

ソシオメディア:
ちょうどその時期に SimpleWeb のご紹介をさせていただいたというわけですね。

森山さん:
はい。今まではテスト環境を作るために、担当者と煩雑なやりとりが必要だったのですが、SimpleWeb はデモを使用して変換機能をすぐ試せます。「簡単に出来るんだな」という印象を持ちました。また、SimpleWeb なら特別なクライアントソフトが不要ですし、Windows と Mac など、異なるプラットフォームや旧バージョンのブラウザーでも支障なく利用できます。たとえば社内関係者への検証依頼も「SimpleWeb デモを通して変換したサイトの URL をメールに書くだけ」で良いわけです。
さらに、実際の導入作業も「テキスト版へのリンクを追加するだけ」と容易なため、スピーディな実装が可能になりました。

ソシオメディア:
導入の際の負担が軽い点、プラットフォームを選ばない点が SimpleWeb の特長ということでしょうか。ありがとうございます。ではコストに関してはどのような印象をお持ちになりましたか?

森山さん:
他社サービスでは、毎年の保守料などを考えるとその負担額は馬鹿にならず、価格面での敷居の高さも感じていました。SimpleWeb はそうしたツールと比較しても割安感があったため、導入決定もスムーズに行えました。また、ドメインごとに課金される料金体系のため、 asahikasei.co.jp 以下にほとんどのコンテンツが存在している旭化成グループサイトではメリットが大きいとも判断できました。

携帯電話からアクセスのしやすさを実感

ソシオメディア:
SimpleWeb の導入後には、どのようなメリットをお感じになりましたか?また、今後どのような活用をお考えですか?

森山さん:
SimpleWeb として公式なサポートが発表されているわけではありませんが、いわゆる「フルブラウザー」が搭載されていない携帯電話からでも情報にアクセスできるようになった点に驚きました。制作サイドである私個人としては、PCを持っていない状況でも公開直後のコンテンツのチェックを携帯電話で行えるようになったため、より迅速な情報公開が可能になったことをメリットとして感じています。
SimpleWeb によって HTML ソースが整理され、オリジナルのページに比べてデータサイズが一気に軽くなったことを実感できた瞬間ですね。これを受けて、ホーム(http://www.asahi-kasei.com/asahi/jp/)には「携帯電話などでのアクセスについて」という説明を追加しました。PCのみならず、携帯電話や PDA といったモバイル機器からでもアクセスしていただけるようになったことで、サイトの利便性が大きく向上したと思います。
今後は、イントラネットのアクセシビリティ向上にも活用できないかと考えているところです。弊社のイントラネット・システムの一部では、古いバージョンのブラウザー向けに表示を最適化した HTML が現在も使用されています。こうした複雑にコーディングされた HTML であっても、SimpleWeb を使えばシンプルに情報だけを抽出することができ、旧環境を刷新するまでの対策として有効なのではないかと思っています。

改善の要望

ソシオメディア:
過去の企業資産を最大限活用できるということですね。では最後に、改善してほしい点などのご要望をお聞かせください。

森山さん:
携帯電話などへの最適化と、多言語対応ができると理想的だと感じます。特に英語版コンテンツの需要は年々増えてきていますので、「英語版サイト内では SimpleWeb メニューなどをすべて英文表示にする」といった工夫が加えられるとありがたいですね。携帯電話では、SimpleWeb メニューを非表示にするといったことが行えると良いのではないでしょうか。

ソシオメディア:
いただいたご意見をもとに、機能の改善を検討していきたいと思います。ありがとうございました。

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  • SimpleWeb:SimpleWeb の詳しい説明を見ることができます。
  • SimpleWeb デモ: 無料のデモ環境で、今すぐ SimpleWeb を試すことができます。

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