自治体サイト全体のバリアフリー化に SimpleWeb を活用[横須賀市様]

2007年7月17日

横須賀市は、行政情報化で電子自治体を積極的に推し進め、先進的な取り組みを続けていることで有名な自治体です。

今回は横須賀市 企画調整部 情報政策課の長谷川淳さんに、自治体サイトとして配慮していることや、SimpleWeb 導入の背景をお聞きします。

30%のアクセシビリティ対応を90%に

ソシオメディア:
ウェブサイトの運営体制について教えてください。

長谷川さん:
横須賀市では、情報政策課のウェブサイト担当班が運営を行っています。班長1名と担当2名の計3名で、各部署が作成したウェブページをチェックし、公開しています。

ソシオメディア:
アクセシビリティについてはいつごろから対応されていたのですか。

長谷川さん:
4年前(2003年)、「バリアフリー版」としてテキストメインのページを用意しました。
当時、横須賀市オリジナルの CMS を導入しまして、通常版のページを作成すると同時に、テキストメインのページも自動生成されるようにしました。

ソシオメディア:
当時はそういった対応がまだ一般的でなかったかと思います。非常に早く対応されたのですね。

長谷川さん:
はい、全国でも早めに着手していました。ところが、数年たちアクセシビリティ対応が普及するにつれ、問題を感じるようになりました。

ソシオメディア:
どのような問題だったのでしょうか。

長谷川さん:
「CMS で生成したページしか、バリアフリー版として提供できない」ということです。横須賀市のウェブサイトでは、CMS 以外に、手作業で HTML を入力し作成するページも数多くありました。手作業で作成するページは割合にすれば70%でしたので、「バリアフリー版」では通常版ウェブサイトの30%しか、情報を提供できていなかったのです。
「バリアフリー版を用意しています」と言ったものの、30%しか情報を提供できていないのでは、とても十分とは言えません。通常版と同じぐらい情報を提供できることが必要であると考え、対応策を検討していました。

ソシオメディア:
ウェブサイト全体をアクセシビリティ対応させるために、SimpleWeb を導入していただいたのですね。

長谷川さん:
はい。通常版ウェブサイトの90%程度の情報をバリアフリー版として公開できるようになりました。

ユーザーに負担をかけないことが重要

長谷川さん:
最初は他のサービスも検討していました。というのも、SimpleWeb では画像をいっさい表示しないためです。
しかし、バリアフリー版では何が重要かと考えた結果、最終的には画像の有無よりもユーザーに負担をかけないことを重視しました。

SimpleWeb はユーザーが何かソフトウェアなどをインストールする必要がありません。
その他、「公開中のページをそのまま Web アクセシビリティ対応ページにできる」、そして「廉価である」という特徴も合わせて考慮し、導入を決定しました。

ソシオメディア:
「ユーザーの負担がない」「導入が容易」「コストパフォーマンスが高い」というポイントが導入の決め手となったわけですね。では、導入後のご感想をお聞かせいただけますか。

長谷川さん:
ウェブサーバーの容量を気にせず使える点は、導入後に感じたメリットの一つです。SimpleWeb の導入前は、通常版のページとバリアフリー版のページがCMSによって同時に生成されていたのですが、数年のうちにバリアフリー版コンテンツだけでも数万ファイルにおよぶボリュームに膨れあがってしまい、サーバー容量を圧迫する要因として無視できないものとなっていました。
SimpleWeb は、ユーザーがページを閲覧するその場でテキストページを自動生成する仕組みですから、どれだけコンテンツが増えてもサーバー容量には影響がありません。また、コンテンツが多くなったからと言ってテキスト変換のパフォーマンスが悪くなるわけでもないので、制作サイドとしては安心してコンテンツの制作に集中できるようになりました。

もう一点、アクセシビリティのチェックツールとして活用できる点にも魅力を感じます。制作したページを SimpleWeb で確認し、きちんと表示できていなければ HTML のソースを見直す、という一連のチェック作業を自然に行えるようになりました。

ソシオメディア:
今後ウェブサイトで実現したいことや目標はありますか。

長谷川さん:
今後はやはり、通常版とバリアフリー版の情報量の差をゼロにすることを目指したいですね。現在は2つのドメインに対して SimpleWeb を導入していますが、ドメイン名が異なる一部の箇所はバリアフリー版で情報公開できていない状態です。
この部分が、アクセシビリティ対応の「残り10%」にあたるわけです。この問題を解消するために、対応手段を検討して取り組んでいきたいと考えています。

ソシオメディア:

誰もが同じ情報を入手できることがアクセシビリティの基本ですから、これは重要な取り組みになりそうですね。今後の展開に期待しています。本日はありがとうございました。

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