つづく…

続きの作業やデータが存在する要素に対しては、末尾に3点リーダー(…)を表示する。
理由:当該要素のみでは、十分な結果が得られないことを示唆するため。

図例
データ表示がつづく…

効能

  • 収まり切らないデータが存在していることが分かる。
  • メニューやボタンの選択後に、属性値の指定などの追加アクションが発生することを予測できる。

用法

  • データ出力用のコントロールやリストの列にデータを表示し、はみ出すデータが存在する場合には、最後の1文字分を3点リーダー(…)とする。
  • リストでは、ユーザーが列幅を狭めた結果、データが収まりきらなくなった場合にも、3点リーダー(…)を表示する。
  • 表示データが収まりきらない場合、3点リーダー(…)の付与されたデータに対するマウスオーバーで、ツールティップ内に全データを表示する。ただし、ツールティップに格納するには膨大すぎる(300字以上など)データの場合には、クリックでポップアップ画面を出すなどの方法をとる。
  • ウェブなどでは、リード文の最後に「もっと読む…」といったリンクを設けて、ユーザーを本文ページに誘導する。
  • 引数を必要とするタスク(「動詞 → 名詞」の順序で行うアクション)を実行するためのメニューやボタンに対しても、ラベルの末尾に3点リーダー(…)を表示する。

図例
メニュー選択後に作業がつづく…

図例
ボタン押下後に追加の入力作業がつづく…

注意書き

  • 3点リーダー(…)の表示は、続きがあることを示すのに有効な手段であるが、ユーザーが気づかないなど、その有効性が確証されているわけではない。ただし、少なくとも3点リーダーを表示しないよりは表示したほうが、それに気づくユーザーにとっての使い勝手は高まる。

発話例

  • 「このボタンですが、これを押した後にオプション選択画面が開くので、つづく…にしてあります。」

蘊蓄

メニュー項目につく「…」は、正確には「Ellipsis Character(省略記号)」と呼ばれる。メニュー項目に「…」を付けるのは、項目選択後にダイアログウィンドウなどを表示してユーザーからアクションの引数を得る場合である(例えば、「開く…」を選択すると、対象ファイルを選択するダイアログが開く)。単に確認ダイアログを表示して「OK」か「キャンセル」かを問う場合や、メッセージダイアログを表示するだけの場合は、「…」は不要。ただしこの差は曖昧に理解されていることが多い。