メニューボタン

各種コマンドをひとつのメニューに集め、それを開くためのボタンを画面の隅もしくは対象コントロールの近くに配置する。
理由:”メニューバー“や”ツールボタン“よりも場所をとらない方法で、一連のコマンドにいつでもアクセスできるようにするため。

図例
リストコントロールに対するメニューボタン

効能

  • メニューバーやツールボタンを配置するだけのスペースがない場合でも、コマンド群への簡単なアクセス方法を提供できる。
  • メニューバーやツールボタンにするほどでもないような、稀にしか使われないアクションが複数あるような場合に、それらをメニューボタンとして一カ所にまとめれば、UIをシンプルかつ合理的に保てる。
  • 対象コントロールのすぐ近くにメニューを置けるので、効率的に操作できる。
  • 選択中のオブジェクトに対する状況依存のメニューを出せるので、コンテクストメニュー(右クリック)の代わりになる。

用法

  • 画面の隅や対象コントロールの近くにトグルボタンを配置し、押下時にメニューがドロップダウンするようにする。
  • メニューに含める項目は一定している必要はなく、対象コントロール(現在のウィンドウ、ペイン、リスト、選択中のオブジェクトなど)に対する文脈依存のものであってもよい。例えば”一覧操作(Manipulator)“においてリストの左上にメニューボタンを置き、リストの状態に応じてメニューの内容を変化させる。リスト内で項目が選択されていれば「開く」「複製」「削除」といったコマンドを含めるなど。
  • メニュー項目は階層式にカスケードさせてもよい。
  • 状況に依存してメニュー項目が大きく変化するような場合は、現在使用できない項目はディスエーブルにするのではなく、削除する。

注意書き

  • ツールボタンの中のひとつとして、優先度の低いコマンドを集めてメニューボタンを提示してもよい。ただしボタンの役割が不明瞭になる恐れがある。
  • メニューバーと同時に存在していると、役割が不明朗になる恐れがある。その場合は位置が近づきすぎないようにして、メニューボタンは「よく使うメニュー項目」を呼び出す補助機能と位置づける。

蘊蓄

携帯電話の画面下部などに示される「機能」といったボタン(ハードボタンで呼び出す)も、メニューボタンの一種と言える。現在表示している内容に応じて文脈的にメニュー項目が変化するが、その内容は、”モードレスインタラクション“(”名詞 → 動詞“)と”モーダルインタラクション“(動詞 → 名詞)が混在していることが多く、分かりにくい。例えば受信メール一覧画面で、1件のメールをハイライトした状態で「機能」メニューから「削除」を選択すると、そこではじめて「削除するメールを選択するモード」になったりする。