モードレスインタラクション

ある操作に対するシステムの解釈を一定にする。あるいは、ユーザーの注意の切り替えに合わせて自然にモードが切り替わるようにする。
理由:操作の主導権をユーザーに持たせ、現在のモードを意識することなく自由な手順で作業を進められるようにするため。

図例
モードレスインタラクション:その場での編集

効能

  • 用途の幅が広く、ユーザーの経験によって使い方を洗練させていけるため、利用するほど生産性が高まる。
  • 自由な手順で試行錯誤しながら段階的に作業を進められるので、ユーザーが創造的になる。

用法

  • 同じ操作が状況によって違う意味にならないようにする。
  • ユーザーの注意の切り替えに合わせて自然にモードが切り替わるようにする。たとえばウィンドウは一種のモードだが、ユーザーは目的のウィンドウをクリックするだけで自然にモードを切り替えることができる。
  • その場でデータを変更できるようにする。いちいち「編集モード」への切り替えをしなくてもよいようにする。
  • 複数の作業の状態をメモリーに留めておくことや、複数の作業がひとつのリソースを参照している時の整合性を保つ。
  • オブジェクト指向のユーザーインターフェースにする。画面上のオブジェクトが外部からのイベントに応じて自律的に振る舞うようにする。
  • 」の順序で操作を行えるようにする。
  • を活用して、タスクと機能の全体像を把握しながら作業できるようにする。
  • 直接操作できるようにする。直接操作とは、画面上で、扱う対象物を直接的に操作すること。またはそのような感覚。GUIを設計する上で基本となる重要なコンセプト。抽象的なコマンドラインによってコンピュータを操作するのではなく、視覚的に表現されたオブジェクトを直接操作することができれば、UIの存在や操作の手続きは意識されなくなる。ベン・シュナイダーマンは、直接操作の実現方法として、「扱う対象の視覚化」「素早く逐次的な反応」「文字入力ではなく物理的操作」をあげている。
  • ユーザーインターフェース要素は、その形や位置によって、それぞれの役割と状態を常時表現する。
  • 順序にとらわれず、画面上に見えている要素の中から興味のあるものを選びながら操作を進められるようにする。その際、むやみに画面が大きく切り替わったり、新しい要素が突然出現したり消えたりすることなく、作業の「場」として安定した空間を保つ。作業の進行は画面遷移として表現されるのではなく、場の段階的な状態変化として表現される。

注意書き

  • ユーザーの創造性が必要ない定型作業には向かない。決まった手続きを強制できないので、作業成果が一定しない。