「第14回 WAB フォーラム SimpleWeb ワークショップ」

写真:SimpleWeb の機能を解説する弊社スタッフ。2006年9月7日、東京都千代田区の大手町サンケイプラザにおいて、Web 広告研究会 の主催による「第14回 WAB フォーラム」が開催されました。

ソシオメディアはフォーラム内で同時開催されたワークショップに出展し、ウェブページをシンプルな「テキスト版」に変換するサーバーベースのソリューション「SimpleWeb(シンプルウェブ)」のご紹介を行いました。デモンストレーションや導入企業へのインタビューを交えたこのワークショップには、約30名のご参加をいただきました。

アクセシビリティとは

ウェブアクセシビリティとは、「障害者、高齢者を含め、すべての人がウェブで提供されている情報や機能にアクセスし利用できること」を指します。2004年6月には「JIS X8341-3:2004(ウェブコンテンツ JIS)」として日本工業規格による指針が公示され、公共性の高い企業のウェブサイトでも積極的な対応が求められています。
ウェブサイトのアクセシビリティを高めるためには、ユーザーの多様な利用環境に配慮したコンテンツ制作がポイントになりますが、既存のサイトコンテンツを改修するには膨大な手間とコストが必要です。

SimpleWeb の特徴

SimpleWeb は、こうしたアクセシビリティ向上にかかる労力や手間を軽減するソリューションです。SimpleWeb には、次のような特徴があります。

  • テキスト版ページをリアルタイムで自動生成:テキスト版サイトを管理する手間が不要
  • ユーザーによるプラグイン導入が不要:ユーザーが使い慣れた環境でサイトを利用できる
  • 表示の調整機能:ユーザーが文字の拡大や配色変更などを行える
  • 状況に応じた最適なテキスト変換:「セマンティックアナライザー」がページの構成要素を自動識別(例:table 要素の用途を識別し、レイアウトテーブルのみをリニアライズ)
  • 導入が簡単:「テキスト版」へのリンクをサイトに追加するだけで導入完了
  • 低価格:既存ページをアクセシビリティ対応させる場合に比べて大幅にコストを削減できる

特徴のご紹介のあと、SimpleWeb デモ によるテキスト変換の実演と、導入企業サイトのご紹介を行いました。最新のニュースが瞬時にシンプルなテキスト版に変換される様子は、参加者の皆様も熱心にご覧になっていました。

SimpleWeb 導入企業「田辺製薬株式会社」インタビュー

写真:質問する弊社スタッフと、それに答える田辺製薬・間氏。SimpleWeb を導入いただいた企業の中から、今回は田辺製薬株式会社 広報部 東京広報課の 間むつみ氏をお招きし、田辺製薬コーポレートサイトにおけるアクセシビリティ対応の取り組みと SimpleWeb の導入にいたった経緯についてお話をうかがいました。

間氏:「ガイドライン改訂と SimpleWeb 導入でアクセシビリティを向上」

ソシオメディア:コーポレートサイトのターゲットユーザーやコンテンツ構成についてお聞かせください。
間氏:製薬会社のウェブサイトとして、「医療関係者」と「一般のお客様」を大きなターゲット層に位置づけています。
医療関係者の方々には専門情報を提供する会員制コンテンツを開設しています。一般のお客様には、薬局薬店等で販売している一般向け製品紹介のほか、「病気の予防」「健康に関する情報」といったいわゆる「お役立ちコンテンツ」を用意し、健康情報のポータルサイトとしてご利用いただけるよう、常にコンテンツの充実を図っています。

ソシオメディア:そうした取り組みの中で、アクセシビリティ対応には苦労なさっていたのでしょうか?

間氏:そうですね。以前のサイトでは、スタイルシートで文字サイズを固定していたため、ブラウザーによっては文字を拡大できないといった問題があるなど、アクセシビリティの向上はサイト運営上の大きな課題となっていました。2006年春に、ユーザビリティ・アクセシビリティの向上を目的とした Web デザインガイドラインの改訂とサイトリニューアルを行ったのを機に、サイト全体をよりアクセシブルにするために SimpleWeb の導入も開始しました。

ソシオメディア:導入後のご感想はいかがですか?
間氏:SimpleWeb で変換したテキスト版サイトによって、視力の弱い方やモバイル機器を利用されている方にもアクセスしやすいサイト環境が整ったと感じます。今後制作するサイトコンテンツは、改定したデザインガイドラインを元にしたアクセシブルなものになりますから、SimpleWeb での変換結果もより使いやすくなると思いますね。
また、SimpleWeb のテキスト版ページには、アクセシビリティに問題のある箇所が一目で分かるという特徴があります。これを利用して、制作会社や社内関係者へのアクセシビリティ意識の向上に役立てています。

Q&A

写真:会場からの質問に答える弊社スタッフ。最後の時間では、参加者の皆様から寄せられた SimpleWeb に関するご質問にソシオメディアがお答えしました。

質問:画像はどのようにテキスト変換されるのか?alt 属性の記述がない場合はどのように表示されるのか?
回答(ソシオメディア):SimpleWeb は、画像に alt 属性または title 属性が記述されている場合、その内容をテキスト版で表示します。alt 属性や title 属性が記述されていない場合は、何も表示されません。ただし画像リンクの場合は、URL がそのままリンクとして表示されます。SimpleWeb で変換したテキスト版ページを見れば、alt 属性の記述が不十分な箇所が一目瞭然なため、導入企業の中には、社内での「アクセシビリティチェックツール」としてご活用いただいている例もございます。

謝辞

今回のワークショップにご来場いただいた皆様に、改めて御礼申し上げます。
今後ともソシオメディアとウェブアクセシビリティ支援サービス SimpleWeb をよろしくお願いいたします。

SimpleWebの事例