ビルオートメーションシステムのアプリケーションデザイン

  • 建設・エネルギー
2014-2015年

建物内に配置されたセンサーや動力源を総合的に管理/制御するビルオートメーションシステムのデスクトップアプリケーション開発において、様々なユーザーロールへの業務効率向上を目指し、コンセプトデザインから詳細なインターフェースデザイン、レイアウトルールやステンシルなどを含むデザインシステムの構築を行いました。

チャレンジ

大規模な建物内の空調・照明など各種機器のセンサーや、動力源の稼働状況を総合的に管理するビルオートメーションシステムのデスクトップ用アプリケーションをデザインし、ビル管理にたずさわる様々なユーザーロールの業務効率向上を支援しました。

まず、実際のビル管理業務の現場を訪問してのユーザー観察およびインタビューを実施し、具体的なニーズや潜在的な課題を把握しました。

コンセプトデザインを作成する段階では、現行バージョンのデザインにとらわれず、本来あるべき業務モデルについてプロジェクトメンバーと共にアイディエーションを行いました。

システムで扱うデータが多種多様であることや、ユーザーの業務熟練度によって必要とする情報や機能に違いがあることから、それらをふまえ、複雑な機能をシンプルに表現する方法を探り、クライアント社内のエンジニアと共に実現可能性を検証しながら理想的なインターフェースと実装モデルを定義していきました。

データバインドやインフォメーショングラフィックを含む精巧なプロトタイプを作成し、複雑な業務への適合性を検証するユーザビリティテストを行い、課題抽出と修正を行いました。

また、デザインガイドラインを作成し、インターフェースの構造や振る舞い、美観、グラフィック素材の使い方などについて網羅的にまとめ、その後の実装フェーズにつなげました。

実装フェーズでは、開発部門から上がった問題点について随時分析を行い、解決案をフィードバックすることで、最終的なデザインの妥当性を高めていきました。

アプローチ