デザインパターン

design patterns

特定分野におけるデザインの典型集。

パターンとは、「型、類型、様式、繰り返される模様」といった意味であり、デザインの世界では古くから活用されてきた。しかしそれを建築物や都市といった複雑な構造物の設計理論に発展させ、パターン言語というツールとして具現化させたのは、建築家のクリストファー・アレグザンダーである。著書『パタン・ランゲージ(A Pattern Language)』では、町、近隣、住宅、庭、部屋などに関する建築上のさまざまなパターンが250以上紹介されており、それらが全体でひとつのパターン言語を形成するようになっている。

一方、ソフトウェア開発のためのデザイン(設計)パターンが広く知られるようになったのは、エーリヒ・ガンマ、リチャード・ヘルム、ラルフ・ジョンソン、ジョン・ブリシディースの4人(通称 Gang of Four:GoF)による書籍『オブジェクト指向における再利用のためのデザインパターン(Design Patterns Elements of Reusable Object-Oriented Software)』が1995年に出版されたことがきっかけである。この本にはオブジェクト指向開発の設計段階で用いることができる23のパターンが紹介されており、複雑化するソフトウェア開発の効率化および信頼性向上のためにパターンの利用が有効であるという考えを広めた。

近年、ユーザーインターフェースやインタラクションデザインの分野でもデザインパターンが活用されつつある。これは、インタラクティブメディアの多様化やクライアント技術の発達によってユーザーインターフェースの混乱が増し、ユーザーにとっての利便性と開発者にとっての設計効率を同時に高める方法論が求められているからだろう。

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