The Elements of User Experience

– 5段階モデルで考えるUXデザイン-

Jesse James Garrett (著), 上野 学 (監訳), 篠原 稔和 (監訳), ソシオメディア (翻訳)
マイナビ出版; ISBN-13: 978-4-8399-7598-2 ; 2,739円 (税込) ; 224ページ

書籍『The Elements of User Experience 5段階モデルで考えるUXデザイン』
出版元の書籍紹介

2005年に出版され、長らく一般には手に入りにくい状況だった『ウェブ戦略としての「ユーザーエクスペリエンス」- 5つの段階で考えるユーザー中心デザイン』のリニューアル復刻版です。その2ndエディションの邦訳版の出版に寄せて、著者による最新のエッセイを含む三編とそれぞれの著者による解説、著者への最新インタビューなども特別収録されています。

ウェブやプロジェクトで優れたユーザー体験を生み出すためのワークフローとガイドラインとは「戦略」「要件」「構造」「骨格」そして「表層」。
UXに関わる要素は5つに分けられ、それぞれの要素が段階的に、かつ相互依存的に連繋しています。
それらの要素を明確かつ簡潔にモデル化し、ウェブだけでなく、製品やサービスのプロジェクトに広く応用できるワークフローおよびガイドラインとして広範な支持を得た『The Elements of User Experience』が新稿や解説を増補した決定版として登場。
日本語版オリジナルの原稿、および監訳者の解説も収録。

(マイナビ出版社からの紹介文より)

本書で提示される5段階モデルが長く参照されているのは、そこにモデルとしての普遍的な魅力があるからだろう。今回その魅力、要するに「わかりやすさ」を分析的に反省する機会が得られる。これは初学者にとって「UX とはどういうものか」をわかりやすく教える本であり、熟練者にとっては「UXのわかりやすい説明とはどういうものか」を教える本なのである。
(中略)
本書はUXという(今やバズワードを通り越してさまざまに援用される名前空間のようになっている)テーマについて、それをデザイン領域における現象としてメタ的に再評価するよいきっかけになる。デジタルプロダクトに期待されはじめたデザイナーのコミットメントが、20年前にどのように「わかりやすく」言語化され、それがその後どのように利用されていったのか。デジタルプロダクトのデザインに携わる方々には、デザインディスコースの歴史的な解釈のために、もう一度新しい気分で本書に立ち戻ってみてもらいたい。

(監訳者まえがきより)

目次

  • 著者まえがき
  • 監訳者まえがき(上野 学)
  • Chapter1 ユーザーエクスペリエンスが重要なわけ
  • Chapter2 段階という考え方
  • Chapter3 戦略段階
  • Chapter4 要件段階
  • Chapter5 構造段階
  • Chapter6 骨格段階
  • Chapter7 表層段階
  • Chapter8 段階の適用
  • Supplement(日本語版オリジナル追加原稿、2022年段階での著者の最新コメント付き)
    • IAの再考
    • セブンシスターズ
    • かつてない成功を収めるUXデザイン、リーダーたちが失望しつつあるわけ ─ 私たちはどこで間違えたのか?
  • 日本語版へのあとがき(Jesse James Garrett)
  • 監訳者あとがき(篠原 稔和)