W3C/WAI「ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 1.0」
付録 A. バリデーション
自動検証ツールを利用したり、ほかの人にレビューをしてもらうなどして、アクセシビリティを検証してほしい。自動検証ツールを使えば、一般的には迅速かつ便利だが、アクセシビリティに関するすべての項目を確認できるわけではない。使っている言葉が明瞭か、ナビゲーションしやすいかといった点については、人にレビューをしてもらい確認するといい。
バリデーションは、コンテンツ開発の初期段階から行うようにする。アクセシビリティの問題点が初期段階で指摘されれば、後々発見された場合に比べて、修正したり回避したりすることが比較的容易にできる。
以下に、いくつかの重要なバリデーション方法を示す。詳細は、テクニック・マニュアル(ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン1.0のテクニック・マニュアル、http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/)のなかで解説している。
- 自動検証ツールやブラウザ・バリデーション・ツールを利用する。ただし、これらのツールは、アクセシビリティに関するすべての項目を確認できるわけではない。リンク・テキストが意味のある内容になっているか、代替テキストが適切な内容になっているかなどは、これらのツールでは確認できない。
- HTMLやXMLなどの構文を検証する。
- CSSなどのスタイルシートを検証する。
- テキストオンリーのブラウザやエミュレータを使ってみる。
- 異なる種類のグラフィック・ブラウザを、以下のような設定で使ってみる。
- サウンドおよびグラフィック機能をオンにする
- グラフィック機能をオフにする
- サウンド機能をオフにする
- マウスを使わない
- フレーム、スクリプト、スタイルシート、アプレットの各機能をオフにする
- 新旧バージョンを取り混ぜた、複数のブラウザを使ってみる。
- 音声操作ブラウザ、スクリーン・リーダー、スクリーン拡大ソフト、小型モニターを使ってみる。
- スペル・チェッカー、グラマー・チェッカーを利用する。単語のスペルが間違っていると、人工発声シンセサイザーを使っている人は、読みあげられた単語を理解できない可能性がある。文法的な間違いを減らせば、内容が理解しやすくなる。
- 明瞭でシンプルなドキュメントになっているかどうかレビューする。ワード・プロセッサのなかには、読みやすさを判定する機能を搭載したものがある。この機能は、ドキュメントの明瞭さと簡潔さを測る指標として役立つ。しかし、経験を積んだ編集者に、コンテンツが明瞭であるかどうかレビューしてもらうと、さらにいい。編集者は、言葉やアイコンの使い方によって引き起こされる可能性のある微妙な文化的問題を指摘し、ドキュメントのユーザビリティを向上してくれる。
- 障害のある人にレビューを依頼する。経験のあるなしにかかわらず、障害のあるユーザによるレビューは、アクセシビリティやユーザビリティの問題点、操作のしやすさについて、価値あるフィードバックをもたらす。
注意:このドキュメントは、W3Cが勧告として公開している「Web Content Accessibility Guidelines 1.0」を株式会社アスキーが書籍「ウェブ・アクセシビリティ〜すべての人に優しいウェブ・デザイン」にて日本語訳したものです。正式な文書はあくまで英語版であり、この文書には翻訳上の間違いや不適切な表現が含まれている可能性がありますのでご注意ください。
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