W3C/WAI「ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 1.0」
ユーザが求める情報に簡単に到達できるように、一貫性のある分かりやすいナビゲーション・メカニズム(オリエンテーション情報、ナビゲーション・バー、サイトマップなど)を提供する。
一貫性のある分かりやすいナビゲーション・メカニズムは、知覚障害や目の見えない人にとって重要なだけでなく、すべてのユーザにとってのユーザビリティ向上にも役立つ。
13.1 リンク先を分かりやすく示す。[優先度2]
リンク・テキストの内容は、前後の文脈なしに読んでも意味がきちんと理解できるようにする。リンクが1つであろうと複数であろうと、同じことがあてはまる。また、リンク・テキストは簡潔にする。
例:リンク・テキストは、「ここをクリック」ではなく「バージョン4.3に関する情報」とするなど。リンク・テキストに加えて、リンク先の情報を示すリンク・タイトルを付ければ(HTMLではtitle属性)、さらに明確になる。
チェックポイント13.1に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-meaningful-links
13.2 メタデータを使って、ページやサイトに意味情報を追加する。[優先度2]
例:RDF(リソース・ディスクリプション・フレームワーク、参照:RDFのモデルと文法に関する仕様、http://www.w3.org/TR/REC-rdf-syntax)を使用して、ドキュメント作成者やコンテンツ・タイプなどを示す。
注意:HTMLのユーザ・エージェントのなかには、HTMLのLINK要素や、rel、rev属性で記述されたドキュメントの関連性から、ナビゲーション・ツールを構築できるものがある(rel="next"、rel="previous"、rel="index"など)。
参照:チェックポイント13.5
チェックポイント13.2に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-use-metadata
13.3 サイト全体のレイアウトに関する情報(サイトマップや目次など)を提供する。[優先度2]
その際、利用可能なアクセシビリティ関連機能は、強調して説明する。
チェックポイント13.3に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-site-description
13.4 一貫性のあるナビゲーション・メカニズムを使用する。[優先度2]
チェックポイント13.4に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-clear-nav-mechanism
13.5 ナビゲーション・バーを設置して、ナビゲーション・メカニズムを強調し、アクセスしやすくする。[優先度3]
チェックポイント13.5に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-nav-bar
13.6 ユーザ・エージェントに配慮して、関連する複数のリンクはグループ化してまとめ、各グループを識別しておく。また、ユーザ・エージェントがこれらを正しく処理できるようになるまでは、グループを読み飛ばすことができる方法も提供する。[優先度3]
チェックポイント13.6に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-group-links
13.7 サーチ機能がある場合は、ユーザのスキルや設定に応じた各種タイプのサーチが行えるようにする。[優先度3]
チェックポイント13.7に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-searches
13.8 見出し、パラグラフ、リストの冒頭には、それらを識別できる情報を配置する。[優先度3]
注:これは一般的に、段落のはじめだけを読みあげる「フロント・ローディング機能」に配慮したもので、人工発声シンセサイザーのように、情報に連続的にアクセスするシリアル・デバイスを利用するユーザにとって非常に役立つ。
チェックポイント13.8に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-front-loading
13.9 ドキュメントが複数のページにまたがる場合などは、ドキュメントの集合に関する情報を提供する。[優先度3]
例:HTMLでは、LINK要素やrel、rev属性を使用して、ドキュメントの集合を指定する。もうひとつの方法として、zip、tar、gzip、stuffitなどを使って複数ページを圧縮したアーカイブを構築し、ドキュメントを集めておくのもいい。
注意:障害があるためゆっくりとしかブラウズできない人にとっては、オフライン処理ができるとパーフォーマンスが向上し、インターネット接続コストを削減できる。
チェックポイント13.9に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-bundled-version
13.10 複数ラインにまたがるASCIIアートがある場合は、それをスキップできる方法を提供する。[優先度3]
参照:チェックポイント1.1、用語解説の「ASCIIアート」
チェックポイント13.10に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-skip-over-ascii
注意:このドキュメントは、W3Cが勧告として公開している「Web Content Accessibility Guidelines 1.0」を株式会社アスキーが書籍「ウェブ・アクセシビリティ〜すべての人に優しいウェブ・デザイン」にて日本語訳したものです。正式な文書はあくまで英語版であり、この文書には翻訳上の間違いや不適切な表現が含まれている可能性がありますのでご注意ください。