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W3C/WAI「ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 1.0」

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ガイドライン 11. W3Cが推奨するテクノロジーとガイドラインを使用する

W3Cが推奨するテクノロジーを、アクセシビリティ・ガイドラインに従って使用する。W3Cが推奨するテクノロジーを使えない、または、使用してもスムーズに変換できない場合は、アクセシブルな代替ページを提供する。

このガイドラインでは、次のような理由からW3Cのテクノロジー(HTML、CSSなど)を推奨している。

W3Cで定めていない多くのフォーマット(PDF、Shockwaveなど)を使用するには、プラグインやスタンドアローン・アプリケーションが必要になる。標準的なユーザ・エージェント(支援技術を含む)を使っているユーザは、こういったフォーマットを表示したりナビゲートしたりできない場合がよくある。W3Cで定めていない機能や非標準的な機能(特定のフォーマットにだけ対応する要素、属性、プロパティ、拡張機能など)の使用は避けるべきだ。そうすれば、異なるハードやソフトを使っているより多くのユーザにとって、よりアクセシブルなページになる。特有の機能であろうとなかろうと、アクセシブルでないテクノロジーを使わざるをえない場合は、アクセシブルな代替ページを必ず提供するようにする。

W3Cのテクノロジーを使う場合でも、アクセシビリティ・ガイドラインに従って使用しなければ意味がない。また、新しいテクノロジーを使う場合は、ユーザ・エージェントがスムーズに変換できるように配慮しなければならない(ガイドライン6参照)。

注意:PDF、PostScript、RTFなどのドキュメントをW3Cのマークアップ言語(HTML、XMLなど)に変換しても、必ずしもアクセシブルなドキュメントになるとは限らない。そのため、変換した後の各ページでは、アクセシビリティとユーザビリティを確認する必要がある(バリデーションの項を参照)。ページが正しく変換されない場合は、本来の表現が適切に変換されるようにページを修正するか、代替形式としてHTMLバージョンかプレーンテキスト・バージョンを提供する。

チェックポイント

11.1 作業を遂行するうえで、W3Cのテクノロジーが利用可能かつ適切であるなら、それを使用する。最新バージョンがサポートされているなら、それを使う。[優先度2]

W3C仕様の最新バージョンについての詳細は、レファレンスを参照。W3Cのテクノロジーに対するユーザ・エージェントのサポート状況については、ウェブサイト(http://www.w3.org/WAI/Resources/WAI-UA-Support)を参照。

チェックポイント11.1に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-latest-w3c-specs

11.2 W3Cのテクノロジーのなかで、非推奨となっているものは使わない。[優先度2]

例:HTMLでは、非推奨となっているFONT要素は使用せず、代わりにスタイルシート(CSSではfontプロパティ)を利用する。

チェックポイント11.2に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-avoid-deprecated

11.3 ユーザが設定した言語やコンテンツ・タイプでドキュメントを受信できるように、情報を提供する。[優先度3]

注意:可能な場合は、コンテンツ・ネゴシエーションを使用する。

チェックポイント11.3に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-content-preferences

11.4 可能な手段をすべて用いてもアクセシブルなページを作成できない場合は、W3Cのテクノロジーを使った代替ページへリンクさせる。代替ページは、アクセシブルであること、オリジナル・コンテンツと同等の代替情報(または機能)を持つこと、オリジナル・ページと同じ頻度でアップデートすることが必要だ。[優先度1]

チェックポイント11.4に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-alt-pages

注意:コンテンツ開発者は、あらゆるソリューションを試した結果、成果が得られない場合にのみ、最終手段として代替ページを利用すべきだ。一般に代替ページは、「メインの」オリジナル・ページに比べて、アップデートされる頻度が劣る。古い情報のままのページは、アクセスできないページと同様に、ユーザを失望させる。アクセスできないページも、アップデートされないページも、オリジナル・ページに示された情報が利用できないとう点で同じことだ。

代替ページを自動生成するようにしておけば、アップデートの頻度は高まるかもしれない。しかし、コンテンツ開発者は、代替ページが意味のあるコンテンツになっているか、オリジナル・ページと代替ページのリンクが正しく貼られているかどうかを、常に確認する必要がある。また、代替ページを作成する前に、オリジナル・ページのデザインを再検討してみることも大切だ。オリジナル・ページをアクセシブルにすることは、すべてのユーザのための改善策につながる。


注意:このドキュメントは、W3Cが勧告として公開している「Web Content Accessibility Guidelines 1.0」を株式会社アスキーが書籍「ウェブ・アクセシビリティ〜すべての人に優しいウェブ・デザイン」にて日本語訳したものです。正式な文書はあくまで英語版であり、この文書には翻訳上の間違いや不適切な表現が含まれている可能性がありますのでご注意ください。

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