W3C/WAI「ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 1.0」
移動、点滅、スクロールするページや、オブジェクトが自動更新するページなどでは、その動きを一時停止または完全に停止できるようにする。
知覚障害や視覚障害のある人のなかには、画面上で自動的に流れるテキストのスピードについていけなかったり、そうした動くテキストをまったく読めない人もいる。知覚障害のある人は、動きのあるオブジェクトに混乱して、残りのページを読み進めることができなくなる。スクリーン・リーダーでは、動きのあるテキストを読みあげることができない。身体機能に障害のある人は、動くオブジェクトと十分にインタラクトできるほど、素早く正確に動けないかもしれない。
注意:ユーザ・エージェントが、適切な制御メカニズムを提供するようになるまで、以下に示すチェックポイントはすべて、コンテンツ開発者側にある程度の責任がゆだねられる。
7.1 ユーザ・エージェントを使って、ユーザが明滅(フリッカー)を制御できるようになるまで、スクリーンを明滅させることは避ける。[優先度1]
注意:光感受性てんかんのある人は、1秒間に20回明滅する光をピークに、1秒間に4〜59回(ヘルツ)の明滅や、ストロボの光のような暗から明への急激な変化がきっかけとなり、発作を起こす可能性がある。
チェックポイント7.1に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-avoid-flicker
7.2 ユーザ・エージェントを使って、ユーザが点滅(ブリンク)を制御できるようになるまで、コンテンツを点滅(一定周期でオン・オフ表示を切り替えるなども含めて)させないようにする。[優先度2]
チェックポイント7.2に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-avoid-blinking
7.3 ユーザ・エージェントを使って、ユーザが動くコンテンツを停止できるようになるまで、ページ内に動きのあるコンテンツを作成しない。[優先度2]
例:ページ内に動くコンテンツを入れる場合は、ユーザがその動きやアップデートを停止できるメカニズムを、スクリプトやアプレットに組み込む。動きを作り出すときに、スクリプトと一緒にスタイルシートを使用すれば、ユーザは簡単に動きのオン・オフを調整したり、無効にしたりすることができる。
参照:ガイドライン8
チェックポイント7.3に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-avoid-movement
7.4 ユーザ・エージェントが、自動更新を止める機能を搭載するようになるまで、定期的に自動更新するページは作成しない。[優先度2]
例:ユーザ・エージェントで、ユーザが自動更新機能をオフにできるようになるまで、HTMLでは、HTTP-EQUIV=refreshを使用した自動更新ページを作らない。
チェックポイント7.4に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-no-periodic-refresh
7.5 ユーザ・エージェントが、ページ移動を止める機能を搭載するようになるまで、自動的にページ移動させるマークアップの使用は避ける。代わりに、サーバ側で、ページ移動ができるような設定をする。[優先度2]
例:HTMLでは、各フレームセットの末尾にNOFRAMES要素を使用する。アプリケーションによっては、クライアント・サイドのスクリプトよりも、サーバ・サイドのスクリプトのほうがアクセシブルな場合がある。
チェックポイント7.5に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-no-auto-forward
注意:BLINK、MARQUEE要素は、W3CのHTML仕様に定義されていない。これらの要素は使用すべきではない。
参照:ガイドライン1
注意:このドキュメントは、W3Cが勧告として公開している「Web Content Accessibility Guidelines 1.0」を株式会社アスキーが書籍「ウェブ・アクセシビリティ〜すべての人に優しいウェブ・デザイン」にて日本語訳したものです。正式な文書はあくまで英語版であり、この文書には翻訳上の間違いや不適切な表現が含まれている可能性がありますのでご注意ください。