W3C/WAI「ウェブ・コンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン 1.0」
マークアップを利用して、省略語や外国語の説明、発音の仕方などを分かりやすく表現する。
ドキュメントに使われている自然言語が2ヵ国語以上ある場合、コンテンツ開発者は、言語が切り替わる個所をマークアップしておくべきだ。マークアップを使うことで、人工発声シンセサイザーや点字表示機は自動的にそれを認識し、適切な言葉に切り替えることができる。こうしておけば、マルチリンガル・ユーザがドキュメントにアクセスしやすくなる。コンテンツで使われている主要言語には、マークアップやHTTPヘッダを使うなどして、どれが主要言語なのか確認できるようにしておくべきだ。また、省略語やイニシャルを使った略称が登場する場合は、正式名称も記述すべきだ。
使っている言語をマークアップすることは、さまざまな支援技術をサポートするだけでなく、サーチエンジンでキーワード検索する際にも役立つ。省略語やイニシャル略称は、略称と正式名称の両方で検索できるようになるし、外国語のウェブページを認識することも可能になる。さらに、ウェブがより読みやくなり、学習障害や認知障害、耳の聞こえない人たちを含むすべてのユーザの利益につながる。
省略語や言語の切り替わりが示されていないと、音声や点字で出力された場合、ユーザが内容を理解できない可能性がある。
4.1 テキストやその代替形式のなかで、使われている言語が切り替わる個所は、それを分かりやすく示す。[優先度1]
例:HTMLではlang属性を、XMLではxml:langを使用する。
チェックポイント4.1に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-identify-changes
4.2 省略語やイニシャルの略称が初めて登場する個所では、正式名称も表記する。[優先度3]
例:HTMLではABBR要素、ACRONYM要素のtitle属性を使用する。また、本文中に正式名称を示しておくことも、ユーザビリティの向上に役立つ。
チェックポイント4.2に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-expand-abbr
4.3 使っている主要言語を識別しておく。[優先度3]
例:HTMLでは、HTML要素のlang属性で設定する。XMLでは、xml:langを使用する。サーバ・オペレータは、HTTPのコンテント・ネゴシエーション・メカニズム(HTTP 1.1セクション14.13、http://www.ietf.org/rfc/rfc2068.txt)を利用して、クライアントが指定する言語で自動的にドキュメントを引き出せるように設定すべきだ。
チェックポイント4.3に関するテクニック:
http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT-TECHS/#tech-identify-lang
注意:このドキュメントは、W3Cが勧告として公開している「Web Content Accessibility Guidelines 1.0」を株式会社アスキーが書籍「ウェブ・アクセシビリティ〜すべての人に優しいウェブ・デザイン」にて日本語訳したものです。正式な文書はあくまで英語版であり、この文書には翻訳上の間違いや不適切な表現が含まれている可能性がありますのでご注意ください。