自治体サイトのアクセシビリティへの意識は、以前よりも高くなってきていると思います。ただ、残念なのは、その意識がすべてに行き渡っているのではなく、ある部署では非常に高い意識を持っていても別の部署ではその意識がまだまだ低いといったように、自治体全体で取り組むところまでは至っていないと思われる点があるところです。 企業サイトに関しては、Webマスターがアクセシビリティに対する意識が高いと、自ずとアクセシブルにする傾向は強いものの、やはりこちらから積極的にアクセシビリティの重要性を伝えていかないと、どうしてもアクセシビリティ確保がオプション的な扱いになってしまう傾向があります。 しかし、ここ1~2年でアクセシビリティへの意識がずいぶん高まっていることは非常にすばらしいことで、今後ますますそのニーズは高まると思われます。
ある政府機関サイトのリニューアル案件があったのですが、オーダーの一つとしてアクセシビリティの確保を挙げられたのが導入のきっかけです。それ以降、特にアクセシビリティがオーダーになくても、積極的にアクセシビリティをチェックするためにLIFTを使用するようになりました。 最近では、ある企業様からアクセシビリティを確保したサイト制作を受注したのですが、限られた時間の中で制作してLIFTでチェックするというワークフローによって効率的に仕事をすることができました。
なんといっても、JIS規格を先取りしたサイトチェックができることは非常にすばらしいと思っています。JIS規格は、WCAG1.0やそれをベースにした規格とは違い、日本語特有のアクセシビリティへの配慮が盛り込まれていますが、いままでそれに対応したツールがなかった為、どうしてもサイト全体でアクセシビリティを確保しているかどうかをチェックするのが困難でした。しかし、LIFTの”日本語ガイドライン”を使うことによって、それまで一つ一つページをチェックしていた手間が大幅に減りましたね。また”リニアライザー”や”グレースケール表示”などを使えば、それまで別のツールで行っていたテストが制作時にいつでもできるところが非常によいです。 “×”は正直無いに等しいのですが、強いてあげればLIFTを導入しているマシンがちょっと非力なマシンということもあり、サイト全体でのチェックに時間がかかるのでもう少しパフォーマンスがあがるといいなぁという点(マシンスペックをあげれば良いだけなのですが)と、年月日の記載方法に関するエラー(2004/2/19のようなスラッシュ区切り)の修正がサイト全体で一括修正できるようになると、さらに使い勝手が向上するかなと思っています。
アクセシビリティは確認事項が多岐にわたるので、ツールにはチェック専用のソフトもありますが、アクセシビリティへの要求に応えるべきツールとしてのLIFTの一番の良さは、普段使用しているDreamweaverでアクセシビリティのチェックができるところにあります。 ツールは、皆さんのお仕事の負荷を軽減させてくれるものです。Dreamweaverによって軽減された制作者の負荷が、アクセシビリティ確保のニーズが高まるにつれてまた増えると思われるかもしれませんが、LIFTを使うことでそういった負荷は軽減されると思います。