日本政府が、2000年11月に「インターネットにおけるアクセシブルなウェブコンテンツの作成方法に関する指針」を発表して以来、各省庁が情報バリアフリーの推進について指針を発表しています。また2003年7月17日発表の「電子政府構築計画」においては、電子政府構築の原則として『ユニバーサルデザインの確保』を掲げ、「高齢者、障害者の使いやすさにも十分に配慮されたシステムの導入に努めること」に取り組んでいくとしています。今春には標準化の動きとしてウェブコンテンツのアクセシビリティがJIS規格化されようとしています。 こういった動きを受けて、公共分野における調達でも、少しずつアクセシビリティの確保が要件として挙がりはじめています。たとえば先進的な自治体様においては、独自のガイドラインの制定を実施したり、アクセシビリティに配慮したウェブサイトの構築を行ったりしている事例も見られます。背景には、アクセシビリティ対応へのニーズや世論が年々高まっていることがあると思います。
アクセシブルなウェブシステムを開発するためには、要件定義や設計の段階からアクセシビリティについて考慮した画面設計書やHTML規約などを作成し、システム構築を行なう必要があります。開発の中で、ウェブ制作会社に画面デザインを発注する場合は、このような設計書に基づいた制作を依頼しています。画面が仕様どおりにアクセシブルに作成されているかどうかをチェックするには、アクセシビリティに関する各種ガイドラインを熟知した上で、HTMLを網羅的に細かく診断するスキルが必要であり、かつ大変手間がかかります。これを確実かつ効率よく行なうためのツールとして、LIFTを導入してみました。
ガイドラインに基づいてコンテンツを網羅的にチェックできるところがよいと思います。ただ、アクセシビリティは自分で判断しなければならない項目も多いので、判断する人によってその結果が少しでもぶれなくなるような機能を追加していただければと思います。 また、発注者側がLIFTでチェックを行なうのも良いですが、制作者側でも同様にチェックしてから納品するという流れができれば、より効率よくアクセシビリティの確保を実現できるのではないかと思います。 JISが規格化されたら、そのガイドラインへの対応も期待しています。
アクセシビリティに考慮したHTMLをコーディングできるウェブ制作会社へのニーズは、非常に高いのではないでしょうか。納品時に、アクセシビリティチェック結果もHTMLファイル等と一緒に納品して頂ければ、発注者としては大変助かると思います。 Dreamweaverユーザーの皆さんには、是非LIFTでアクセシビリティチェックを実施して、アクセシブルであることが保証されたHTMLコーディングを実現していただければと思います。